一回戦

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次の日。 テスト当日。 小柴さんは、問題がわからぬたびに奇声をあげ、毎度先生に注意されていた。 今回のテストはマークシートでノートを写してもあまり意味はなかったのだ。 午後になりテストは終わった。 テストはア イ ウ エ の四択なので部室で答え合わせをすることにした。 「問二はイよね?」 「ウですよ」 「問六はエよね?」 「イですよ」 突如小柴さんが頭をかきながら叫んだ。 「あ~~もういや!」 「うぃ~す」 宇津さんがいつものように部室に入ってきた。 「お、答え合わせか、どれどれ……」 宇津はしばらく問題用紙をまじまじと見つめた。 「問一はアよね!」 「いやいや、ウですよね」 「これイじゃねーの」 「……やめましょう」そんな他愛もない会話をしている時に恐れていたメールがきた。 能力者の皆様へ。 第一試合の日にちが決まりました。明日です。 明日の午後五時にURLにアクセスして下さい。 健闘を祈ります。
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