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そこには前回と同じ黒服の男、管理人がいた。
「ようこそ。チームluck様」
軽く会釈をすると、すぐさま本題に入った。
「それでは、ルールの説明です。戦いは一対一で行い、先に二勝したチームの勝ちです」「勝敗基準は?」
宇津さんが率先して聞く。
「私から見ての戦闘不能、相手の降参。そして……死亡です」
「少し時間をくれ」
宇津からの提案に、三人は輪になって話しはじめる。
「いいか、俺たちは誰も殺さない。んで……」
宇津が流をチラッと見る。
「誰にも殺されない」流は小柴をチラッと見た。
「全員生きて帰る!」
三人は決意を確認した。
「相手のチームは別の会場にいますが、同じフィールドに来るので。最初の戦いはどなたですか?」
「私が行く━━」
「待った!」
流が小柴の宣言をかき消した。
「ちょ、なんでよ」
「この前の(不味い)チャーハンのお礼です。小柴さんは休んでいて下さい」
「でもそしたら……」
「先に2勝したほうの勝ちってことは、流と俺が勝てば問題ない。だろ?」
「宇津、なんでそこまで」
「まぁ、あれだ(すっごく不味い)チャーハンのお礼だよ、うん」
宇津はハハハと笑い飛ばした。
苦笑いだった。
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