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『何』
ずっとだまってるあたしにしびれを切らしたのか、男は短く言った。
その声で我に返ったあたしは、勢いを取り戻してそいつに怒鳴りつけた。
「ひっ…人の家勝手に壊しといて、『何』はないでしょ!?」
ものすごくキツく言ってやった(つもり)。
すると男は、
『ああ、あんたが…』
と思い出したようにあたしを見た。
なんかじっと見られてるあたし。
あんまりにも綺麗な顔してこっちを見るから、あたしは耐えられなくなってまた口を開いた。
「な、何よ」
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