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朝日が眩しい。
徹夜明けの体と目には、爽やかな日の光がかなりこたえる。
「くぁー…っ」
俺は大きなあくびをしながら、徹夜の原因となったゲームの事を忌々しげに思い出した。
「…ったく、ありゃあ強すぎだろ」
俺、浦本裕輔(うらもとゆうすけ)様が徹夜明けで登校するはめになった、諸悪の根源のラスボスのことだ。
「お前ぇが弱すぎなんだよ」
背後から聞き慣れた声がする。
「ぅるせーなー、安藤。んな事、分かってんだよ」
同じ学年、同じクラスの安藤和真(あんどうかずま)。
いわゆる、悪友というやつだ。
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