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そんなのは自分に都合のいい妄想に過ぎなかったことを思い知らされ、勝手に落ち込んでる自分。
(…いいのかよ? ほんとにこれでいいのかよ?)
潤は自問自答した。
何が大切なのかなんて、言われなくてもとっくにわかっていた。
仕事が楽しくないのも集中できないのも、毎日がつまらなく感じるようになったのも、みんなわかっていた。
(でもこのままじゃ、三崎さんと同じだ。だったらどうしたらいい? どうしたら…)
潤はひたすら考えた。
考えて結論した。
財布と部屋の鍵を手にすると、潤は薄暗くなってきた自分の部屋から飛び出していた。
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