第4章 失明

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この犬の目は真っ白に濁っていた 医学に詳しくない僕にだってわかる この子は失明、つまり目が見えていなかったのだ ふらふらしていたのは自分の足も道も見えないからで、道路に向かったのは、向かったというよりも歩いていたら道路にいたのだ
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