テイク1

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 今日は、クラスメイトのケンとマリアが来てくれるらしい…だがどちらも覚えていない… 「よう!カイル元気か?少しやつれたんじゃないか?そうだ、お前俺に借金あっただろう。退院したら返せよな」  借金?いつだろう… 「嘘を言わないの!カイルは貴方と違ってそんな人に遊ぶお金借りたりしません」 記憶喪失だからってたかったのか…この女性は優しそうだな… 「ごめんね、ケンはほら吹きだから記憶戻るまでは相手にしない方がいいわよ…」 その後他愛もないやり取りをしていると… 「私は先に帰るわね」 まずはマリアが帰っていった 「マリアが帰ったから聞くがお前なんで生きてるんだ?」 「だってあの大事故で生き残ったのお前しかいないんだぜ。」 「大事故?」  何の事故だろう。また嘘なのだろうか… 「飛行機墜落事故だよ…飛行機こなごなでさ。」  そんな事故あったのか?あったとすれば僕はいないに等しい存在か? 「俺も今日はそろそろ帰らせてもらうぜ」  ケンが帰った後も飛行機事故が気になっていた……明日来る人に聞いてみよう何か解るかもしれない…  そう思い、その日は早めに就寝した。
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