悲しいクリスマス

1/2
57人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ

悲しいクリスマス

街には少し早いけれど、クリスマスの飾りに覆われていた。彼氏と付き合って3ヶ月を迎える初めての、クリスマス。彼氏と初めてのクリスマスを過ごせる!!と思ったら、プレゼント何あげようか悩んだりもしていた。 でも、この頃から彼氏からメールも途切れ電話も鳴らなくなった。(空ちゃん、どうしたのかな…元気でやってるのかな…)と思いながらも、友達に頼まれていたマフラーの編み方を教えたり、ケーキの作り方を教えたりと忙しさで目が回りそうだった。とくに、年末も重なるしで、掛け持ちの仕事もしていると忙しさは倍になる。朝から夕方まで、働いて帰ってきてご飯を食べて夜のバイトをして帰ってくると休む暇もなく友達に色々教えてとしていると本当に寝る時間なんて限られてくる。中学を出てから1人暮らしをしてたから、誰にも頼らない生活をしているとお金はいるし…実家に頼るなんて絶対ありえないと思っていた。意地で始めた1人暮らし…最初は寂しいなんて思っていたっけ?だけど、逆に良い所は、仕事が休みの日には友達を家に招いて朝まではしゃいだりできる。実家に帰る事もなく、仕事をして自分が働いた分だけお金がもらえる。それだけでも、心の持ちようが変わった!!
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!