FILE.0【デスウイルス殺人事件1】

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「まさか……ほ、本当に恋人ですか!!?」  久しぶりに、俺の男としての勘が冴え渡ったのか!?  驚愕する俺を他所に、風如は  バシッ――!!  という鈍い音と共に、自分の身体に触れたままの九十九の手を叩く。 「痛っ!!おい、何をするんだ。上司に向かって……」 「それは、こちらの台詞です。警部……セクハラ行為、卑猥な痴漢行為などは逮捕の対象に十分なりますよ?訴えられたいのですか?」  腕を組み眉を吊り上げ凄まじい形相で、九十九をきつく睨みつける。  その言葉にたじろいだ九十九は、素直に「すまなかった。許してくれ」と頭をぺこりと下げ謝罪していた。  仲が良いことは間違いなさそうだが――どうやら恋人同士ではないらしい。 「騙して悪かったな、鶴。こいつは、俺の部下で風如(フユキ)という。こう見えても、柔道、剣道、合気道全て段持ちで、しかも頭も切れる有能で美人な俺の自慢の部下だ」
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