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朝、宏は珍しく早く起きた。
いつもなら10時くらいなのに、今日は7時に起きた。
多分本能が時間を大切にしたいんだろう。
宏「さぁどうしたものか…。」
とりあえず宏は朝飯を作り食べた。
宏「まずはおじいちゃん家かな。」
今まで両親がいない宏を、大切に育ててくれた祖父達の家に行こうと決めた。
祖父は頑固な人で、泣いたところは見たことない。両親の葬式の時も強い眼光でかっこよかった。
祖母はよく泣く人で、宏の両親(祖母にとって娘)の葬式の時はずっと涙を流していた。
とにかく宏は祖父の家に向かった。
祖父の家は遠くはないので昼前に着いた。
宏「こんにちは。」
合い鍵で鍵を開け、宏は祖父の家に入った。
祖父「おぉ~どうしたんだ宏?」
いきなりの訪問に驚きながらも祖父は喜んだ。
宏「ちょっと話があって……。おばあちゃんは?」
祖父「ばあさんなら買い物だ。でももう少しで帰ってくるよ。上がって待ってなさい。」
祖父がそう言うので、宏は居間に上がり祖母を待った。
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