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それから俺と晃は、公園で一休みしていた。
「明日から夏休み……みんなに会えないのが少し寂しいな」
晃が唐突なことを言ってきた。
「どうしたんだよ急に……まぁ、会おうと思えば会えるんだし」
晃の言うことに、少し戸惑ってしまった。
でも、俺達はいつでも会えるんだしな。
「そうだったな。変なことを言ってすまないな。じゃあ、俺はそろそろ帰るぜ」
そう言うと、晃はベンチから立ち上がり家路へと足を進めた。
「じゃあな~、またな~」
俺は大きな声で言った。
晃は振り向き際に、手を振っていた。
あまり長く外にいると、親に怒られそうになるので帰ろうとした時、電灯に二人の足が照らされた。
その足はどんどん前に進み、足から太股、膝、腰とどんどん照らされていき遂には全てが照らし出された。
その二人は、この前歩道橋で会ったあの二人だった。
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