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「………どうしたんだ?こんな時間に……」
俺は一応声を掛けたが、こうして近場でいると異様な感じがしてならない。
「……一応確認するけど、あなた私達のことが見えてるの?」
二人のうち一人が、俺に言ってきた。
というか、何を訳の分からないことを言ってるんだ!?
見えてなきゃ話し掛けないだろ!?
「お前……俺をからかってないか?」
なんか聞いていると、侮辱されている気がしてならない。
「やっぱり、見えてるんだよお姉ちゃん」
「そうみたいね。まさかこんなことが有り得るなんて……」
俺の言ったことを聞くなり、二人で話し始めた。
俺が呼び掛ける声を完全に無視して……
「おい!!お前等聞いてるのか!!」
イライラしてきたので、俺は二人の肩を掴もうとした。
だが、俺の手は二人の身体をすり抜けた。
どうなってるんだ?これ?
何度掴もうとしても、何度もすり抜けた。
「何をどうやっても無駄よ。私達は人間じゃないんだから……」
俺に話し掛けた方の子が言ってきた。
人間じゃない?じゃあ一体なんなんだ?
「お前等、一体……」
全く解らない……何なんだこいつら……
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