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数十分後、私は事件現場に着いた。
「七瀬君、おはようございます」
すぐに私に声を掛けてきたのは先輩だった。
「先輩、おはようございます。事件の状況はどうなんですか? 」
私は先輩に今の状況を聞いた。
「殺害されたのは大学生の木村 龍二。死因は刃物によるもので頭を真っ二つにされたようですね。」
そこには、頭から喉の辺りまで真っ二つに切り裂かれた死体が、川に頭を突っ込んでいた。
切り裂かれた部分から、大量の血が川の水と一緒に流れていた。
「なるほど。しかし、彼は何故ここに? 」
彼がここに来なければ、この事件は始まらなかった。
彼を恨むつもりはないけど………
「大方面白半分でここに来て殺されたのでしょう」
「そう考えるのが妥当でしょう」
全く、ふざけたことをしてくれたものだよ。
「こうなったら、第二、第三と被害が出てくる前に手を打たないと……彼の所属していた大学、サークル全て洗いざらい調べて下さい。現場は私が調べておきます」
先輩の指示を聞き、急いで行動に移した。
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