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「また、今年も始まったってことね…」
ゆいは少し呆れた感じで言った。
「どうするんだ!?これ以上被害なんかが出たら話にならないぞ!! 」
俺も慌て始めてしまった。
「そこまで心配しなくても、警察がその辺のことをしてくれてるわ」
ゆいの奴、えらく強気だな…
「何か根拠はあるのか?」
いくら警察とはいえ、何処まで動いてくれるか分からないからな。
「去年のあの冬のことを見ているから……」
何のことだ?よく分からないな。
「……それより、どうするんだ?連続惨殺事件追ってるんだったら、この事件調べたほうがいいんじゃないのか? 」
「その必要はないわ。この事件はまだ個別の事件と考えられる可能性があるし、これは警察で調べ上げられるはずよ」
とことんに信じ切ってるみたいだ。
別にかまわないけど…
「じゃあ、調べるとしたら、去年のあの事件からってことになるね。」
るいの言うことが、一番妥当だろうな。
「そうなるな」
忙しくなりそうだな…
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