交差

10/21
前へ
/158ページ
次へ
「まぁ……我々は言うだけのことは言いましたよ。あとは、あなた次第です」 先輩は、そう言うと部屋から出て行ってしまった。 そのあとを追うように、私も急いで出て行った。 「先輩………!!……申し訳ありません」 先に進んでいた先輩を呼び止め、罪悪感にかられた私はまず謝った。 「何故あなたが謝るんですか……。このことは七瀬君に責任はありません」 先輩は、少し呆れ混じりで言ってきた。 「……これからどうしますか? 」 まずやるべきことの一つは終わった。 私達はこれからどうするか…… 「とりあえず、あの事件の捜査を兼ねて、今までの事件との関連性を探しましょう」 先輩は、顎鬚をさすりながら答えた。 「……それもそうですね」 私は、外に止めてある車を取りに急いで駐車場に向かった。
/158ページ

最初のコメントを投稿しよう!

223人が本棚に入れています
本棚に追加