223人が本棚に入れています
本棚に追加
/158ページ
「何だったんだ? 」
俺は、あの刑事に名前を聞かれるだけで終わってしまった。
もっと色々聞かれると思っていたのだが……
でも、市原さんは結構聞かれるだろうな。
なんたって、あの中年の刑事と因縁があるみたいだしな。
「大して聞かれなかったね」
さっきまで、上から見てたるいが俺の隣に降りてきた。
「ああ。でも、必要以上に介入されても困るし、これはこれで良かったんじゃないのか? 」
「えらく楽観的ね。でも、向こうにはあなたの存在が知れたのよ。これからは、目をつけられる可能性が高いわよ」
るいから、強い警告を受けることになった。
まぁ、少なくとも俺の友達には詳しいことは知られないだろう。
こんなこと、友達に言えるわけがない。
俺が、殺人事件の調査に加わっているだなんて……
最初のコメントを投稿しよう!