第一章 フック再び

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『なんであんたがここにいるのよ?!』 ウェンディは叫びました。 『君達をさらいに来たのさ。』 フックは銃をつきつけました。 『おとなしくついて来い…死にたくなかったらな…。』 『くッ、卑怯なヤツ!』 フックはニヤリと笑った。 『海賊に卑怯なんて言葉はないんだよ。お嬢さん。』 ジョンとマイケルも一緒連れ去られました。 高橋さんは見つからず、無事でした。 高橋さんはベッドから這い出すと呆然とし、何が起こったか分かりませんでした。 『君!ウェンディ達を知らないかい?!』 突然の言葉にハッとしました。 『え?…あなたウェンディを知ってるの?』 『あぁ!で、ウェンディ達はどこに?』 高橋さんはたった今起こった事を、事細かに話しました。 『フックのヤツ…また卑劣な真似を!今度こそ海の底に沈めてやる!』 男の子は拳を握りしめて叫びました。 『あの?あなたは?』 高橋さんは男の子に聞きました。 『僕かい?僕はピーターパンさ!ありがとう!僕はもう行かなくちゃ…。』 そう言うと、ピーターは飛んでいってしまいました。 夜が開ける前、高橋さんは、ウェンディ達の事を心配しながらも、言われた通りに具合が悪くなったからと手紙に書いて、日本へ帰りました。
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