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目を瞑っていると、浮かんでくるのは
邦彦
邦彦の笑顔、泣き顔、怒った顔
眼鏡の奥の大きな瞳
小さいのにがっしりした体
香る匂い
何もかも
今のことのように思い出せる
しばらくすると、
体が動かない……
目の前が真っ暗なのに、ぐるぐると回転するような感覚がする。
そして和哉が現われた。
こっちを見て、…というより、蔑むように睨みながら
「だるだるのだるだる」
と言って、一気に近づいてくる。
感覚的にわかった
殺される………!
「いやあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
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