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真と奈美の部屋は入口から見て左側の手前の部屋だった。
「早速だがもうすぐしたら万引きの現行犯が送検されてくる。市ノ瀬、川崎、頼んだぞ。」
部長はそう言い残し部屋から出て行った。
「市ノ瀬さん、初仕事ですね。初仕事!」
奈美は元気良く言った。
「ん?ああ。どーでも良いけどさぁ、何でアンタそんな楽しそうなの?東京地検から大阪に来たんだったら正直、左遷じゃねーの?」
真が尋ねる。
「左遷じゃないんです。私が東京の上司に頼んだんです。大阪に行かせてほしいって。」
「はたまた何で?」
「市ノ瀬さん、大阪って犯罪の多い都道府県何位か知ってます?」
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