ども、市ノ瀬真でーす。

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中年の男は一瞬顔をしかめた。 「何だい、私は色々と忙しいんだよ。」 「いや、あの俺―」 ガチャ 青年が言いかけた瞬間、左右にある四つの扉の内、三つが同時に開き検事と事務官らしき人達が一斉に出て来た。 出て来たと思ったら皆口々に話し始める。 「いやーそれにしても今日の被疑者は意味わからんかったわ。」 「ですよね、起訴する言うた途端に泣き出してやめてください言いながら土下座しよりましたからね。」 「そんなんましや。ウチんとこなんか一生恨んだる言うて睨みながら出て行ったわ。」 「いや、しかしさすがでしたわ。相手に向かって睨み反した時、あいつビビってましたもん。」 「あの…」 「俺のとこは問題なしやったやろ?」 「はい。さすがでした。」 「あっ、そう言えば部長。今日、新しい検事が来る言うてませんでした?」
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