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「えー、私は部長の犬井太郎です。」
中年の男は犬井と名乗った。
「俺は検事の辰巳宏や。宜しく。市ノ瀬。」
そう言ったのは35歳ぐらいの男で短髪で切れ長の目をしている。
「あ、宜しくお願いします。」
真は挨拶を返した。
「僕は辰巳検事の事務官をやってます春田慎太郎です。」
春田は40歳ぐらいで頭髪が少し薄くなりかけ、いかにも人の良さそうな顔をしている。
「あ、ども。」
「えー、私は検事の安達隆弘や。33歳で今年4歳になる息子が一人。」
安達は背が高く短髪で整った顔をしている。
「で、僕が安達検事の事務官をしてる山田健二。事務官やけどケンジ。30歳独身。」
山田は背が低くメガネをかけている。
「ウチは検事の松村香織。30歳。宜しく…ウフッ、アンタけっこう男前やねぇ。」
松村は少し茶色がかったロングヘアーで30歳と言っていたがとても見えないほど綺麗だった。
「あっ、はい、ども…」
真は少し引き攣った顔でそう答えた。
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