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ザワザワ…
ふと、振り返ると、教室の窓から生徒たちが、何事かと、身を乗り出し、こちらを見ていた。
そして、屋上では、呆れたように立ち尽くす雅美と、
笑って手を振る香奈、
親指を立ててサインを送る夜空、
三人の姿があった。
あたしと、朝陽は、その様子に、顔を見合わせて、苦笑いをする。
「…ドライブ、行こっか。」
「…うん!」
あたしたちは
しっかりと、手を繋いで、
走り出した。
ふたりの初恋は、まだ始まったばかり…。
END
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