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白い外壁に赤い三角屋根。真ん中に大きな時計が掛かっている。
光ヶ丘駅。
あたしは、高校名と同じそのネーミングとちょっと古びた駅舎が気にいっている。
「はぁ暑かったぁ!」
香奈がスカートをばたばたさせて、風を送り込む。
あたしも同じように、シャツの襟元をぱたぱたさせて、汗で張りついた制服の隙間に風を通した。
しばらくして、雅美がさらりと駅に顔を出すと同時に、ホームに電車が滑り込んできた。
「ピッタシ!」
雅美はそう言うと、するりと改札をすり抜けていく。
「あ、待ってよ!」
香奈も、改札を駆け抜け、目の前の電車へ飛び乗る。
そのあとを遅れてあたしも慌てて追いかけた。
飛び乗ると、すぐに扉が閉まり、静かに電車が動き出す。
同じ制服の高校生でざわつく車内で、あたしたちはさっそく何を買うか話し始めた。
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