運命の出会い

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そのポスターには、真昼の肩を抱くような形で男の人が写っており、長身な真昼よりもさらに背が高く端正な顔立ちでポーズを決めていた。 「お似合いのカップルだなぁ…。」 あたしがぼそっとつぶやくと、真昼があたしの目線の先にあるポスターをみて噴き出すように笑った。 「あははっ!カップルじゃないよ!あれ、お兄ちゃん。」 「ぇえっ!!」 三人で声をあわせて驚くと、真昼はさらに笑って、 「うちの営業もしてるの。今ちょうどバックヤードにいるから呼んでくるね!」 と、カーテンの奥へ消えていった。 「あたしも知らなかったよ。お兄さんだったなんて。」 雅美は目を丸くしてポスターを見ている。 「言われてみれば、真昼さんと顔も似てるね!」 と香奈もポスターを凝視していた。 .
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