一目惚れ

5/11
6260人が本棚に入れています
本棚に追加
/254ページ
俺は、ふと今日見たあの子のことを考えていた。 背がちっちゃくて、大きな目をくりっとさせて、 吸い込まれそうだった。 黒のセミロングの髪がサラッと風に揺れて、 (いや、風は吹いてなかったけど…) ノーメイクだけど、きめの細かい頬がほんのりピンク色に染まってた…。 俺は彼女のことを考えながら、自分の顔が熱くなっていくのを感じた。 「…おい、朝陽。大丈夫か?」 親父の声で我に帰る。 「あぁ。話はそれだけ?心配しなくても大丈夫だから。」 俺は、仕事に戻ると言い残し、社長室を出た。 .
/254ページ

最初のコメントを投稿しよう!