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仕事を終え、自宅マンションではなく、実家のある光ヶ丘へ車を走らせた。
家につくと、真昼と夜空が談笑しながら、ソファでくつろいでいた。
「ただいま。」
「あれ!?お兄ちゃん、どうしたの?」
真昼が嬉しそうに、飛び上がって俺にしがみつく。
「珍しいね。兄ちゃんがこっち帰ってくるなんて。」
「あぁ、お前に話があってな。」
「俺に?なになに?」
俺を見上げ、ニヤケながら詰め寄るのは弟の夜空(よぞら)だ。
「何なのっ?夜空ばっか。ずるーい!」
俺たちの様子に、真昼はぷくっと頬を膨らませて、俺の腕を引っ張った。
「あはは。とりあえずシャワー浴びてくる。」
俺はそんな真昼の手をゆっくりひき離して、浴室へ向かった。
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