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夜空は、俺より12歳も年下の弟だ。
しかし、一番信頼のできる奴で、俺のよき理解者だ。
恥ずかしながら、
特に恋愛に関しては、すべて夜空に相談しきっている。
ただ今回ばかりは、正直、夜空に話すのを一瞬躊躇った。
相手が夜空と同じ高校生で、しかもあの制服は同じ光ヶ丘高校だからだ。
彼女の名前なら、真昼に聞けば済むことだか、あいつに聞けば根掘り葉掘り聞かれるだけで、解決にならない。
それよりも夜空のほうが口は堅いし、もしかしたら、彼女のことを知ってるかもしれないし。
でも、たぶん犯罪だとかロリコンにもほどがあるだとか言われるんだろうな…。
そんなことを考えながら、シャワーを浴び終わり、浴室を出ると、夜空が仁王立ちになってニヤニヤしながら待ち構えていた。
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