初恋のキミ

4/16
6260人が本棚に入れています
本棚に追加
/254ページ
夜空は、車に乗り込むと、黙って俺が切り出すのを待っていた。 俺は黙ったまま、ピースサインを作ってみせた。 「…そっか!番号ゲットしたんだ!じゃあ次はデートだね!」 「…あ…いや…」 「えっ?」 「…告白した。」 夜空は目を丸くして、口をポカンと開けて、俺をみた。 「こ、告白ぅ?!早っ!…でも、それって翔子ちゃんはOKしたってこと!?」 俺は、頷く。 夜空は、口を大きく開けたまま、しばらく俺をみて固まっていた。 「…マジっすか。いや、マジ驚いた。…兄ちゃんやるなぁー!」 「…夜空のおかげだよ。」 「なんのなんの!この代償は高くつきまっせ!」 夜空はニヤリと笑う。 俺も、頷いて笑った。 .
/254ページ

最初のコメントを投稿しよう!