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夜空は、車に乗り込むと、黙って俺が切り出すのを待っていた。
俺は黙ったまま、ピースサインを作ってみせた。
「…そっか!番号ゲットしたんだ!じゃあ次はデートだね!」
「…あ…いや…」
「えっ?」
「…告白した。」
夜空は目を丸くして、口をポカンと開けて、俺をみた。
「こ、告白ぅ?!早っ!…でも、それって翔子ちゃんはOKしたってこと!?」
俺は、頷く。
夜空は、口を大きく開けたまま、しばらく俺をみて固まっていた。
「…マジっすか。いや、マジ驚いた。…兄ちゃんやるなぁー!」
「…夜空のおかげだよ。」
「なんのなんの!この代償は高くつきまっせ!」
夜空はニヤリと笑う。
俺も、頷いて笑った。
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