初恋のキミ

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それから俺は、夜空を実家へ送り届け、自分も自宅マンションへ戻り、 今日の夢のような出来事を何度も何度も思い返していた。 助手席に座る緊張ぎみの横顔。 口いっぱいにパスタを頬張る姿。 友達との談笑に満面の笑みで答えるしぐさ。 支払いをしようと差し出した手に微かに触れた温もり。 細い手首と、俺の腕にすっぽりおさまる小さな柔らかい体。 そして、突然の俺の告白に返事をしたときの、驚いたような、少し照れたような、優しい笑顔。 彼女は、俺の恋人に、なったんだ。 体が火照って、顔が真っ赤になっていくのがわかった。 「…翔子ぉ。」 俺は、にやけの止まらない顔を枕に沈めた。 .
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