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車を停めると、彼女は慌てて車を降りようとした。
あ、待って!話が!
そう思ったが声にはならなくて、思わず彼女の腕をつかんで引き寄せていた。
細い手首。
これ以上強く握ったら、折れてしまいそうだ。
そして、俺の腕にすっぽりと収まった華奢な体。
柔らかい。
ほんのり甘い香りが鼻をくすぐる。
抱きしめたい。
しかし、彼女はぱっと俺から離れた。
しまった…。
俺も慌てて離れる。
嫌われた?
嫌だ。
彼女が好きだ。
………。
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