4Years ago

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「野仲,今日は上がりな。」 しばらくして一つ年上の南場君がそう伝えにきた。 彼は外見も仕草も爽やかな大学生。 夢は都市緑化計画とか言っていた。 「ほらっ俺からの差し入れ。大事に飲めよ。」 そう言って苺ミルクをくれた。 前に好きだと話したのを覚えていてくれたらしい。 「可愛い顔が台なしだぜ。」 少し照れてそういった彼の顔をみたら笑ってしまった。 「なんだよ!笑うなよ!」 あたしは敦子さんと目を合わせて二人でまた笑ってしまった。 「平気です。タイムカード打たなくていいんでクローズ作業はやります。」 それを聞いた修司さんも笑顔で了解してくれた。 大人ってこう言う人達の事いうのかな。 心が大きい人 「大人」 また明日から頑張ろう。 あたしが諦めちゃ駄目だ。
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