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あれは四年前。高校を卒業して就職もしないで居酒屋のバイトをしながらただ何となく過ごしてた日々。
「結,まだ進路決まってないの?」
待ち合わせから20分も遅れて来た麻美は一言目からお説教。。
彼女はあたしのお姉ちゃん的存在。小学校からの腐れ縁。口は悪いけどいつも面倒を見てくれる。
親が自営業で中学生の時に家にきてた税理士のお姉さんに憧れて将来の職業は税理士に決めていた強者。
勿論頭の出来が違うから彼女とは高校も違ったけど離れてる分気を遣わないで良かったのかも。
今も第一志望の大学あたしじゃ想像もつかない様な勉強をしてる。
「ライブは良かったけどね。遅れてごめん。ちゃんとオーディション受けてる?音楽の専門学校もあるでしょ?自分で歌わなきゃだめなの?
誰かのアシスタントとかになってさぁ。
あの世界はコネクションありきだよ?
舞台とかじゃ駄目なの?
知り合いね,
あっアイスコーヒー一つ。
とにかくあんたは受け身だからいけないのよ!」
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