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監視
『誠さん、私はまだ仕事が残ってるんでまた迎えに来ます』
『了解。とりあえず監視の仕事はキチンと教えとく』
『ありがとうございます』
「メディさん、行っちゃうんですか!?」
『大丈夫ですよ、誠さんがいますから』
「はぁ、、、」
『では、また』
メディはそう言ってお辞儀をすると大きな黒い翼を広げて行ってしまった。
『おい、小娘』
「私には紗智って名前があります!!」
『うるさい。で、その作っている顔をやめろ』
「は、、はい?」
『だから、俺様は貴様が何で自殺したのかも貴様がどういう奴かも全て分かっているんだ』
「、、、」
『生意気なのは気にくわないが気持ち悪い敬語で接しられてもこっちが困る』
「分かったよ、、、」
何なんだ。よく分かんねぇ奴。でも不思議と馴染める感じがする。
『貴様に馴染まれても困るがな』
「!?」
『だから心が読めるって言っただろ?』
「デビルは皆読めるの?」
『いーや。貴様は読めないだろう?』
「うん」
『ある程度経験を積まなきゃ<心得>は手に入らん』
「<心得>?」
『デビルが修得できる<得>だ。他にもあるぞ?』
そう言って誠は、私に背を向けて正面に手を出した。
『寅陽明騰春雷光閻 闇焔炎』
ボウッッ
「キャァッッ!!」
誠が呪文?を唱えると誠の手から美しい蒼い炎が放たれた。
『まぁ、こんなもんだ』
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