迷い猫

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「生意気ぃ~~ッ!!」 そんな私と仔猫のやり取りをみて、葵が笑った。 「ハハッ♪ その仔猫、なんか美姫に似てる 気の強そうなところとか、愛嬌とか♪」 「ニャン♪ニャア~♪」 クソォ~… 葵の時だけ、カワイイ声出しやがってェ!! こんな猫となんか全ッ然似てないんだからッ!! 「…にしても可愛い声で鳴くな…/// ッ…も、もっと鳴いてみ…///」 葵が言うと、気を良くした仔猫は、私の隣で可愛く鳴いた。 「ミュ~♪ニャッ♪」 「ア~ッ!! 葵ぃ!!猫、嫌いなんでしょ!? 私を無視しないでよ!! 今日はずっと一緒にいてくれるんでしょ!?」 「は?居るじゃん一緒に!今だってさ! ん~お腹減ったのかな? …あっ!そういえば、スティックパンがあったんだった!!」 葵はそう言って、ゴソゴソ鞄をあさり始めた。 もとは猫好きなんだよね葵… 猫嫌いが治るのは嬉しいけどさぁ~嬉しいけどぉ~ 複雑ッ!! そ、そりゃあ一緒に居るけどさ、私のこと、全然かまってくれないもん… 寂しいよ… あの仔猫は嬉しそうだし… なんか、逆転負けした気分… 「ホ、ホラッ! プレーンだから変な味ついてないぞ! ッ…ハ、ハイッ!」
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