迷い猫

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「しょうがないお姫様だなぁ~ 大丈夫だって!オレの好きな人は美姫だけだから… これからもずっと…///」 「うん…///」 「よ~し!なぁ、仔猫ちゃん? 美姫のお家に行く気、ホントにないの? 仔猫じゃ、この辺りは危ないぞ? かといって、オレの家じゃ飼えないし… つうか、まだ無理…」 葵は脅えながら仔猫を撫でた… このままにして、また死んじゃったりしたらイヤだもんね… 「ミュ~…ミャッ!」 仔猫は、「う~ん…しょうがない!」というような感じで鳴き、私の足にすり寄った。 「いいのか!?良かったぁ~… なぁ、美姫!名前決めようぜ!!」 葵は嬉しそうに名前を考え始めた… 『ニャンコ、葵が考えてくれるのよ感謝しなさい… …つうか、ニャンコで良くない!?』 と、私は密かに心の中で呟いた。 「よし!じゃあシマシマだから、シマシマ!!」 仔猫・美姫「……」 不意に中庭に冷たい風が吹き込んだ… 「ニャンコよ、もう冬ね。」 「ニャ~」 私と仔猫は葵を無視して世間話を始めた。 「な、なんだよ!! いいじゃねぇか!シマシマ!カワイイじゃん!」
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