迷い猫

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「なんで!? いいじゃんか!! 姫ちゃ~ん♪」 「ウニャア~♪」 葵がそう呼ぶと、仔猫は嬉しそうに尻尾を振った。 「ゴラァ!!ニャンコ!! やらないって言ってるでしょ!! アンタはニャンコで十分よ!!」 そう言うとニャンコは、悲しそうな瞳で私を見つめた… カ、カワイイ…/// 「ニュ~…」 鳴き声までカワイイ…/// ダ、ダメよ!!美姫ッ!!負けちゃダメ!! 「ミィ~♪」 「可愛すぎッ!!/// 良いよ!【姫】あげちゃう!!」 負けました… 「良かったなぁ~♪ 美姫?ちゃんと姫ちゃんの世話するんだぞ」 嬉しそうな葵… 良く考えれば、姫は私の素顔を知ってる数少ない理解者だもんね…一応。 「わかってる♪ 姫?私の家は厳しいからねッ!! 色々…」 「ミャア~? ミャミャア~!!」 仔猫は、「ハァ~?そんなのどうにかなる!!」 と言わんばかりに鳴き、私の足にすり寄った。 「ハハッ♪姫はたくましいな♪ 良かったな美姫、カワイイ妹が出来て♪」 「妹…/// 実は欲しかったの…/// 姫が私の妹?」 「ミュ?」
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