破天荒

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†~前川 慶次 中等部三年生~† 「グアッ!?テ、テメェ、なにしやがる!!」 オレの後ろには脅える女の子、前には男子が数名。 「女を呼び出してイジメか? しかも、複数で… テメェら、本当に男か?」 生まれてから今まで、ケンカで負けたことはない。 人数が多かろうが、少なかろうが、別に一緒。殴って、蹴る。ただ、それだけのこと。 「ま、前川くん…」 後ろの女の子が心配そうに声を掛けてきた。 そんな女の子に笑いかける。 「君のイジメ生活も今日で終わりにしよう。 …このカス共と一緒に!」 そう言ったのと同時に、オレの拳が目の前の男共に襲いかかった!! ―翌日。 「前川くん!またケンカかね!? 超一流企業の御曹司の君がッ!! なぜケンカした!?」 女の子のことは言えない。 女の子に負担を掛けたくないから… 「アイツらの態度が気に食わなかった。」 「そ、それだけかね?」 「それだけだけど?」 そう言うと、先生の顔が真っ赤になった。 また吠えられる… 「いい加減にせんかぁーーー!!!」 ホラね。
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