破天荒

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「あ?…なんだ…三バカトリオか… なんか、懐かしいな」 「な、なにいってるんだよ? 昨日も話しただろ?」 三バカトリオは「うんうん」と頷きながらオレの隣についた。 「まぁ、こっちの話だ。 んで、なんの用?」 この三バカトリオが近づいて来たってことは、何かあったって事だ… 「実はな、隣のクラスの男子が、高等部の先輩に目を付けられたみたいなんだ… しかも、その先輩が相当ヤバいんだよ…」 「ふ~ん… その話興味あるな… その前に…茜、なに後ろでコソコソしてんだ?」 そう言うと、廊下の角から茜が出てきた。 その姿を見た三バカトリオは、ブルブルっと身震いした。 「…またアンタがケンカしないように、見張ってるの!! ホラッ!!そこの三バカトリオ!!散れ!! シッシッ!!」 鬼の形相で三バカトリオを威嚇する茜… 「ヒッ!! ま、前川…また後でな!!」 その姿に三バカトリオは逃げだしてしまった… 根性無し共め… 「見張る? …オマエ、オレのなんなんだよ?」 ―パンッ!! そう言うと、茜は顔を真っ赤に染めながら頬を引っぱたいた…
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