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「婚約者よッ!!!
アンタ、ふざけてるの!?
アタシがどれだけ心配してると思ってるのよ!!
アンタこそ何様よ!?」
頬が痺れる…
本気で叩きやがったな…
「さぁな…
何様かね?オレにもわからねぇよ…」
そう言って茜の前を去った…
後ろから、茜のすすり泣く声が聞こえる…
ごめんな…茜…
―中等部卒業まであと2日。
三バカトリオから先輩の情報を得たオレは、イジメの現場付近に潜んでいる。
おそらく、今日も…
ほら来た♪
「そ、蒼牙【ソウガ】先輩…もう勘弁して……」
―ズガッ!!!
隣のクラスの男子の顔に良いパンチが決まる。
…ケンカ慣れしてんなアイツ…
「誰に意見してんだよッ!?
コノ、カスが!!!
身分をわきまえろ!!!」
再び、凶器と化した拳が振り下ろされる!
そろそろヤバいな…
行きますか…
「待ちな!!…アンタが蒼牙 直人【ソウガ ナオト】だな?」
オレの声を聞いた、蒼牙の動きが止まる…
「オマエは…前川 慶次…だな?
噂は聞いてるぜ!
中等部、影の風紀委員ってな♪
…次は高等部ですか?
風紀委員さん?」
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