破天荒

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均衡状態… なにかの合図があれば、すぐにでも殴り合いになりそうだ… 「どうしたんだ?風紀委員様?オレが恐いのかな?」 「雑魚ほどよく吠えるってな… ああ、お前は豚か」 クスッと笑いながら、蒼牙を挑発する。 挑発に乗った豚の顔がみるみるうちに、真っ赤になる。 「殺す!!」 「やってみな」 「慶次~!!!」 突然聞こえた茜の声に、オレ達の動きが止まる。 「…ちっ、また相手してやるよ… 次はねぇからな!!」 蒼牙はそう言って姿を消した… さぁて、オレも面倒なことにならないうちに… ―ガシッ!!! って訳にはいかないか… 「またケンカ!? いい加減にしてよ!!!」 涙を流しながら怒鳴る茜…後ろには隣のクラスの男子がいる。 「あ、麻生さん!! 違うんだ!前川くんは…」 「アンタは黙ってて!! …なんとか言いなさいよ!! 言い訳してよ!!ホラッ!!」 「…特にねぇよ。 殴りたかったら、殴れば?」 ―パンッ!!! そう言った瞬間、茜のビンタが頬に直撃した。 「…気ィ済んだか? 済んだなら、オレは行く。」 「…アンタの…アンタのそういう態度が気に入らないのよ!! アタシ、そんなに頼りないの!?」
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