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―中等部卒業まであと１日
…蒼牙のヤツ、今日は動かねぇみたいだな…
だったら、久しぶりに茜と帰るか…
最近、泣かしてばっかりだし…
教室に入ると、茜だけじゃなく、松平と神無月が居た…
神無月はいいけど、松平が居るのはちょっとムカつく。
「茜…帰るぞ…」
そう言っても、なぜか茜は動かない…
「帰るぞ…じゃないわよ！！
アンタなに考えてるのよ！？
退学になってもいいわけ！？」
…今日も先生に指導受けてたの、やっぱり知ってたか…
「オマエには関係ねぇ…
つうか、ウゼェ…
帰らねぇなら先に帰る…」
そう言って茜達に背を向ける。
また、オレは茜を泣かせてしまうのだろうか？
…オレは最低だ…最低の婚約者だ…
「関係あるわよ！！
アタシとアンタは婚約関係でしょ！？
昔のアンタはそんなんじゃなかった！！
なにが慶次をそんなに変えたの！？
言わないなら、婚約破棄よ！！」
婚約破棄…？
…イヤだ…茜と離れるなんてイヤだ…
でも、それで茜が幸せになるなら…
「すれば？
別にオレは良いぜ。」
冷ややかに答える。
その瞬間、茜の瞳が揺れる…
最後までゴメンな…茜…
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