2627人が本棚に入れています
本棚に追加
「前川…くん?」
キョトン顔の神無月…
コイツも大変だな…
家柄目当てで、たくさんの男が近づいてくるし…
しかも、美人だし…
でも、やっぱりオレにはアイツしか…
「大丈夫か?」
取りあえず、そう言う。
神無月には茜がいつも世話になってるし、これからも茜の味方で居てくれるだろう…
「う、うん!!
ありがとう…」
コイツになら茜を任せても大丈夫だな…
「茜を頼む。」
それだけ言って神無月の前を去った…
これからはオレの代わりに茜を守ってやってくれ…
アイツ、意外に脆【モロ】いから…
それは心の中で呟いた…
オレももう、高等部…
実際、中等部から高等部に変わるだけだから、なんら変化無いんだけど、噂によると、学園始まって以来、一般入学で合格したやつがいるらしい…
「まっ、どうせ大したことねぇだろ…」
そう呟き、家路についた…
最初のコメントを投稿しよう!