破天荒

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「前川…くん?」 キョトン顔の神無月… コイツも大変だな… 家柄目当てで、たくさんの男が近づいてくるし… しかも、美人だし… でも、やっぱりオレにはアイツしか… 「大丈夫か?」 取りあえず、そう言う。 神無月には茜がいつも世話になってるし、これからも茜の味方で居てくれるだろう… 「う、うん!! ありがとう…」 コイツになら茜を任せても大丈夫だな… 「茜を頼む。」 それだけ言って神無月の前を去った… これからはオレの代わりに茜を守ってやってくれ… アイツ、意外に脆【モロ】いから… それは心の中で呟いた… オレももう、高等部… 実際、中等部から高等部に変わるだけだから、なんら変化無いんだけど、噂によると、学園始まって以来、一般入学で合格したやつがいるらしい… 「まっ、どうせ大したことねぇだろ…」 そう呟き、家路についた…
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