破天荒

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「はっ! 小物は群れるから困るぜ! オラァ!!!」 ―バキッ!! 「ギャッ!?」 突っ込んで来た一人の鼻に、思いっきりパンチした!! 「もう立てねぇのか? 高等部ってのは雑魚が群れるところなのか? 蒼牙先輩?」 「ウ、ウルサイ!!! その減らず口……」 ―ドコッ!!! 「ゴフッ!?」 ペラペラ喋る蒼牙の腹に膝蹴りを決めた! モロに喰らった蒼牙は、地面に倒れた。 「あれ?スンマセン、あまりに無防備だったので、つい… ん?オイ!イベリコ豚! トリュフ探してんの?」 そう言っても蒼牙は地面にうずくまったまま動かない… さて、残りは一人… 肩を回しながら、怯える先輩に近づく… 「ま、待ってくれ!! 悪かった!!オレ達の負けだ!! 頼むからもう殴らないでくれ!!」 カスが…高等部も中等部も変わらねぇな… 「もう、後輩に手ェ出すなよ? オマエらは今年、高等部の三年になるんだ。 バカなことはもうやめるんだな… 次はねぇ…」 「わ、わかったよ…」 オレは怯える先輩に背を向け、校舎裏を去った…
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