破天荒

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話しかけたかったが、話すことは当然出来ず、そのまま教室に向かった。 オレのクラスは1-A … 神無月に松平、さらに北条まで… 『このクラスはヤバいな…』 そう心の中で呟きながら辺りを見渡す… そんな時、一人の女子とふと目があった。 「茜…」 そう言うと、茜はふっとオレから目を反らした… 茜とも一緒。いつもなら嬉しいが、今回は嬉しさの中に、少し不安もある… 「なぁ前川!!」 呼び掛けられた方に振り向くと、いつもの三バカトリオが立っていた。 「なんだ…オマエらとも一緒か…」 「つ、連れねぇなぁ!! そんなことより、オレ達のクラスらしいぞ!!噂の一般人が来るの!!」 「ッ!?それホントか!?」 「ああ…間違いない… なんでも、ペーパーテストは全教科、全問正解したらしい。 そら、噂をすれば…」 ―ガラガラ。 扉の開く音と同時に、さっきのホスト風の男が入ってきた。 入ってきた男を見たクラスメイト、全員の会話が一瞬、途切れる… そんなこと気にすることなく、男はドカッと椅子に座った…
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