もう一つの夏祭り

2/5

2627人が本棚に入れています
本棚に追加
/88ページ
†~雅Side~† 神無月さんを追いかけて走り出した葵… やっぱり葵は神無月さんの事が… 「あ~あ、私、フラレちゃったみたいね… まぁ、最初から無理かなぁ~とは思ってたけどね…」 ボソッと呟く北条… それを言うなら、ボクだって… 「ボクだって、そうじゃないか… 神無月さん、葵と話してるとき、輝いて見えるし…」 残された失恋組… ボク達は取りあえず歩き出した… 「ねぇ、松平はなんで美姫が好きなの?」 「えっ? う~ん…そう聞かれると困るなぁ… じゃあ、逆に北条はなんで葵が好きなの?」 「そうねぇ…葵さまを初めて見たとき、頭のてっぺんから足のつま先まで、雷に打たれた感じになったからかな? まぁ、一目惚れってヤツ」 「一目惚れ…かぁ… 多分、ボクもそれだと思う。」 二つの大きなため息。 そんなとき、リンゴ飴の字が目にとまった… 「ねぇ、北条… リンゴ飴だってさ… 食べてみない?」 「ん? いいよ。今ならなんでも来いって感じだし」 それを聞いたボクは、屋台でリンゴ飴を二つ買った。
/88ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2627人が本棚に入れています
本棚に追加