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†~雅Side~†
神無月さんを追いかけて走り出した葵…
やっぱり葵は神無月さんの事が…
「あ~あ、私、フラレちゃったみたいね…
まぁ、最初から無理かなぁ~とは思ってたけどね…」
ボソッと呟く北条…
それを言うなら、ボクだって…
「ボクだって、そうじゃないか…
神無月さん、葵と話してるとき、輝いて見えるし…」
残された失恋組…
ボク達は取りあえず歩き出した…
「ねぇ、松平はなんで美姫が好きなの?」
「えっ?
う~ん…そう聞かれると困るなぁ…
じゃあ、逆に北条はなんで葵が好きなの?」
「そうねぇ…葵さまを初めて見たとき、頭のてっぺんから足のつま先まで、雷に打たれた感じになったからかな?
まぁ、一目惚れってヤツ」
「一目惚れ…かぁ…
多分、ボクもそれだと思う。」
二つの大きなため息。
そんなとき、リンゴ飴の字が目にとまった…
「ねぇ、北条…
リンゴ飴だってさ…
食べてみない?」
「ん?
いいよ。今ならなんでも来いって感じだし」
それを聞いたボクは、屋台でリンゴ飴を二つ買った。
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