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『なんだったんだ…』
呆然と葵を見送った俺に未だにぐすぐすとぐずっているルキを抱き直すと
『あおいしゃま…いたんしんもんかんで…おししょう…の…おくさんなの…』
ルキの口から驚愕の事実が。
『は?じっ…じゃぁもしかして…?』
『あおいしゃまはるったんのまま…だよ…ただすぐめーするから…こわいの…』
カタカタ震えるルキの言葉はどうやら嘘じゃないらしい。
苦笑しながら頭をポンポンたたくと、ルキはやっとふにゃっと笑った。
『るったんおーきくなったられーたのおくさんになるっ』
そう言って笑いだしたルキに
さすがの俺も慌てた。
『ちょっお前なー』
焦る俺をよそに
幸せそうに笑うルキに
まぁいいか
そう思ってしまったのは
愛故だろうか。
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