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『いい加減にしろょ?』
ギリギリと歯に力を入れて発された言葉も。アヒルには全くこたえていない様子。
『ルキ、こんな怖いやつに言うこときかされてたのー?可哀相に…』
などと勝手な御託を並べては腕の中のルキをぎゅぅぅうっと抱き締めている。
その時だ
『れーたはこわくなんかないもんっ!!』
少し不機嫌そうに発された声。アヒルがかなり不思議そうな顔をして、ルキの顔を覗き込むと、ルキは目尻に沢山の涙を溜めていた。
『ぅッ…ふぇ…れーたはッ…やさしいもんッ…るったんにいろんなことしてくれたもんッ』
『へーぇ…いろんなこと…』
アヒルにジロリと睨まれたが平然と睨み返した。
『なのにッ…おししょうはれーたにつめたいしッれーたもおししょうにつめたいッ』
ペタンと床に座り、
ぐしぐしと鼻を啜りながら泣かれては、
流石に大人気ない事をしたと反省。
『ゴメンなルキ…』
頭を優しくなでてやると、ルキはバッと顔を上げ、
『②人でなかなおりのちゅーしてッVv』
にこやかに言われた言葉に絶句。
その後、
俺とアヒルは…
なかなおりのちゅをー
させられたとかされないとか…
続く←
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