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その日の夜、彼女の叔母を名乗る人がうちに来た。
僕は眠れず、玄関をそっと覗いていた。
どこかで見覚えのあるような綺麗な顔立ちの人。
彼女は動転したように、なにやら父と話している。
やがて、父は僕を呼び、姉ちゃんがいなくなった事を告げた。
近所の人や警察の人が彼女を探しているのだと。
「お前、みうちゃんと一緒にいたんだろう?その時の事、話してくれるかい?」
穏やかに父が僕に聞いた。
僕はあの時の姉ちゃんの真っ青な顔を思い出した。
やっぱり何かあったんだ……。
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