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「!」
この音を聞き逃さなかった。この音は自然のものではない。人がいる。
野宿せずにすむという安心感をもちながらシャロンは音のするほうへ近づいた。
カタン
また音がした。
この音は誰かが歩いて床が軋んだ音だろう。どの建物も古そうに見えるのでそうに違いない。
シャロンが立ち止まったのは教会からあまり離れていない、他の建物とそんなに変わらない一軒の家。その家の二階からは微かに光が見える。多分蝋燭の火だろう。
電気がとおっていないから、蝋燭で過ごしているのだろうか。
シャロンはその家のドアにノックをした。![image=78316764.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/78316764.jpg?width=800&format=jpg)
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