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彩はやがて小学生になった。
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「彩ちゃん。よろしくね。私は、柚衣っていうの。」
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「よろしくね。」
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「あ、この子は柚ちゃん。私と漢字一緒なんだよ!!」
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「そうなんだ!!よろしくね。柚ちゃん。」
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「よ・ろ・し・く」
柚ちゃんは口をぱくぱくしながら何かを喋っている。しかし、声が出ていない。
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「あ、柚ちゃんね。声が出ないんだって。でも、喋ってるから口を見て言葉を受けとるの。」
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「そうなんだ……」
彩は、柚ちゃんになんと言ったらいいのか分からず黙り込んでいた。
そして、柚ちゃんも同じように下を見ていた。
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